型枠工事いろは
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鉄筋のスペーサー

スラブや梁の鉄骨をくみ上げるときに、鉄骨と型枠のスペースを確保するために、スペーサーを用います。スペーサーには、金属の棒やコンクリートのブロックを用います。

鉄骨のスペーサーを用いる理由

型枠の中にコンクリートが流し込まれ、鉄筋コンクリートが出来上がります。コンクリートはアルカリ性なので、鉄筋を錆から守ることができます。

コンクリートと鉄筋の厚みのことを、かぶり厚さと言いますが、かぶり厚さが薄いと、鉄筋がむき出しになって、鉄筋コンクリートが破損していき、強度を低下させてしまいます。

ある程度のかぶり厚さを確保するために、スラブや梁の鉄筋を組むときに、スペーサーを用います。

スペーサーの材質

スペーサーの材質には、コンクリート製か金属製のものを用います。金属製のものは、金属の棒からムカデのような足が出たものが用いられます。

金属製のスペーサーの場合、コンクリートが乾いて型枠を外したときに、スペーサーの足の下側が見えてしまいます。せっかくかぶり厚さを取っても、露出した足の部分から腐食しかねません。そこで、露出する部分をプラスチックで被覆して、防錆処理をします。

ちなみに、モルタルのスペーサーだと強度が落ちてしまうので、モルタルは用いられません。