型枠工事いろは
COLUMN

型枠の締め付け時の注意事項

型枠の締め付けは、パイプやそれを押さえるホームタイ、セパレータなどの金物での締め付けを基本とし、釘や鈍し鉄線(番線)などでの締め付けは補助的なものとします。

型枠に振動が加わる場合

コンクリートバイブレータを用いたり、型枠を設置した場所によっては、型枠に高周波の振動が加わる場合があります。型枠に高周波の振動が加わると、締め付けていた金具が緩んでくることがあり、仕上がりの悪さや重大な事故につながる恐れがあります。

型枠に高周波の振動が加わる場合には、より一層強固に締め付けを行ったり、振動が加わっている間は、締め付け状態を点検したりする必要があります。

締め付け過ぎにも注意

型枠の締め付けは、強固に行う必要がありますが、締め付けすぎにも注意が必要です。型枠を強固に締め付け過ぎると、不陸と言って、締め付け過ぎたところが凹んで、コンクリートが斜めに仕上がったり、凸凹になったりします。

型枠に高周波の振動が加わる場合には、締め付けを強固に行う必要だと述べましたが、通常よりも比重の重いコンクリートを流し込むときにも注意が必要となります。

フォームタイの締め過ぎを防止するための「締め過ぎ防止具」といった部材を使用しても良いでしょう。

締め付け不足や締め付け過ぎにご注意ください。