型枠工事いろは
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型枠用合板の曲げヤング係数

型枠用合板の厚さによって曲げ強さが異なります。分厚いものほど、曲げヤング係数が大きくなり、曲げ強度が高まります。

曲げヤング係数とは

棒や板の両端を支点として、中央に外圧を加えると、棒や板はひずみます。外圧の強さによって、このひずみの大きさが異なり、外圧が大きくなるとひずみが大きくなります。この外圧とひずみの関係が明らかになると、曲げ強度がどれぐらいなのかを比較することができます。

曲げヤング係数とは、外圧の数値をひずみの数値で割ったものです。単位は、Pa(パスカル)やN/m2が用いられます。曲げヤング係数の値が大きなものほど、曲げ強度が強いことになります。

型枠用合板の曲げヤング係数

曲げヤング係数は使用する条件によって異なります。乾燥しているラワン合板よりも、湿気ているラワン合板の方が曲げ強度が弱くなることは、すでにご存じのことでしょう。そこで、型枠用合板の設計をするときは、曲げヤング係数が最小の値を選ぶことで、安全性を高めることが大切です。

型枠用傲慢の曲げヤング係数の最小値は、「合板の日本農林規格」に規定されています。その一例をご紹介します。

合板の厚さ[mm]曲げヤング係数[kN/mm2]
長手方向短手方向
127.05.5
156.55.0
186.04.5
215.54.0
245.03.5