型枠工事いろは
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型枠に作用する2種類の水平荷重

型枠には鉛直荷重と水平荷重が加わります。水平荷重には2種類あり、それらをご紹介いたします。

打ち込み時に水平方向に作業する荷重

コンクリートを打設しているときには、作業による振動やコンクリートの片押しなどで、型枠に水平方向の荷重が加わります。

水平方向の荷重が加わっても、型枠がずれたり倒れたりしないように、水平方向の荷重を考慮します。

独立行政法人労働安全衛生総合研究所(旧労働省産業安全研究所)では、現場に合わせて支保工を組み立てる場合は作業荷重を含む鉛直荷重の5%、枠組支柱で直接受ける場合は鉛直荷重の2.5%を、水平荷重として計算することを推奨しています。

風圧と地震

水平方向に加わる荷重には、自然災害もあります。その主なものとして、風圧と地震です。

風圧では、台風や竜巻などの季節の要因もありますが、高い建物であれば上空の強風があります。