型枠工事いろは
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型枠の構造計算の流れ

型枠の構造計算は、型枠工事の計画、せき板や支保工の選定、型枠配置仮定、重量設定、応力と変形の計算、許容範囲内か検討の流れで行われます。

せき板や支保工、型枠配置

型枠工事の費用はあらかじめ想定されていることが多いです。その費用になるべく見合うようにしつつ、建物の性質や使用目的などに対応できる材料を選びます。今までの経験から、おおよそどのような型枠工事を行えばよいのかを考えて行います。

重量設定

コンクリートの打設計画がきまれば、重量が決まります。重量には、コンクリートや鉄筋の重量、せき板や支保工の重量、コンクリートを打ち込むために必要な機械類や作業員などの重量が加わります。

応力と変形の計算

仮に決められた型枠の配置で、コンクリートの重量に耐えられるかどうかを、型枠に加わる応力と変形を計算します。

型枠にどのような外力が加わるか、垂直方向と水平方向に分けて計算します。計算は、コンピュータで行います。

許容範囲内か検討

計算された外力が、型枠の許容範囲内かを検討します。もし許容範囲外であれば、せき板や支保工、もしくは型枠の配置の設計し直しをします。

型枠の設計では、一般社団法人仮設工業会が発刊している足場・型枠支保工設計指針(第4版)が参考になります。