型枠工事いろは
COLUMN

型枠の役割

型枠に要求される機能として、型枠内に打ち込まれたコンクリートが固まるまで、コンクリートの鋳型となって、その重量を支え、形状を保つことが求められます。

型枠の役割には、コンクリートを特定の形状に仕上げることと、その間の重量を支えることの2つあります。

型枠の役割1.コンクリートを特定の形状に仕上げること

コンクリートは時間が経過したら固まる性質があります。面白いことに雨が当たっても固まります。固まる間は、形が自由に変形するために、型枠で形状を保ってあげる必要があります。つまり、型枠には鋳型のような役割があります。

コンクリートが固まったら型枠を外しますが、型枠の通りの形状に仕上がっています。

型枠の役割2.コンクリートの重量を支えること

コンクリートは、中に鉄筋が入ることで強度が上がります。すると、自重を支えるだけでなく、重たいものを乗せても、それに耐えられるようになります。この性質を利用して、鉄筋コンクリートで建物が建てられています。

ところが、コンクリートは固まるまで、その重さを別のもので支える必要があります。つまり、型枠にはコンクリートが固まるまでの、その自重をささえてもらわなければなりません。

また、コンクリートを打設するときには、人がその上を歩きます。コンクリートの重さだけでなく、人が乗っても十分に耐えられる必要があります。

型枠には、形状を保ちつつ、コンクリートや人の重さに耐えるという役割があります。