型枠工事いろは
COLUMN

壁型枠工事

壁型枠工事とは、鉄筋コンクリートの壁を建設するために、コンクリートを流し込む型枠を設置する工事のことです。

壁型枠工事とは

壁型枠工事は、数ある型枠工事の中で最も面積が広く、基本的な型枠の技術を要します。せき板には合板がよく使用されます。

壁型枠工事では、広い平面の型枠を設置するために、型枠の組立を別の場所で行い、それをクレーンなどで運んで設置することも行われます。

同じような部屋が上層階にも続く場合には、壁型枠をパネル化して、使いまわしをします。すると、型枠工事の作業時間を大幅に減らすことができます。

壁型枠工事には、外壁型枠と内壁型枠に分けられます。外壁型枠では、型枠を支えるための根固め金具と言われる金物が用いられることもあります。

壁型枠工事での注意点

壁型枠工事での注意点は、パネル化された型枠を正確な位置に設置し、指定された壁厚が確保されるようにすることです。また、パメルとその他の型枠の設置面からコンクリートのペーストが漏れないように、根固めなどでしっかりと固定することが求められます。

パネルを固定するときは、パネルの上側がずれて斜めになっていないように注意します。若干でも斜めになっていたら、梁や上層階のスラブなどの型枠の設置時に隙間が出来る可能性もあるからです。

型枠をパネル化する作業は、鉄筋を工事する場所とは異なる場所で行い、型枠の作業と鉄筋の作業がブッキングして作業効率が落ちないようにします。