型枠工事いろは
COLUMN

梁型枠工事

梁型枠工事とは、天井に横長の梁をつくるための型枠工事のことです。せき板は、底板と側板とに分けて、現場とは異なる加工場にて製作されます。それを現場に運んで組み立てます。

梁の寸法の変化に対応

梁の寸法は、梁の縦幅の「梁せい」と横幅の「梁幅」、そして長さの「スパン」があります。どちらも、低層階では大きな寸法の梁が設置され、上層階に行くにつれて寸法が小さくなります。

型枠工事では、型枠のコスト削減のために、せき板をなるべく使いまわしをしたいところです。ところが、梁は階層によって寸法が異なってきます。

そこで、せき板をできるだけ定尺なものを用いて、スラブの中央を走る小梁や、壁側の大梁の両端部には、補助パネルを用いて寸法を調整できるようにします。

せき板の取り付け順序

低層階は、通常であれば梁の梁底部の型枠を設置し、その後に側面の型枠を設置します。梁底部の型枠のことを、「梁底型枠」といいます。また、梁の側面の型枠のことを、「梁側型枠」といいます。

上層部になってくると、梁底型枠と梁側型枠が一体となったものを組み上げて、それを上層階にクレーンで持ち上げることもあります。