型枠工事いろは
COLUMN

地下外壁型枠工事

地下外壁型枠工事とは、地下に鉄筋コンクリートの外壁をつくるための型枠工事のことです。工法としては、主にセパレータアンカー方式と斜め支柱方式が採用されます。

ビルやマンションなどで、地下に駐車場スペースや店舗などを作ることがあります。地下の外壁の型枠工事では、型枠が片側になることが多いです。片側の型枠のことを「片側型枠」といいます。

地中連続壁の地下外壁型枠工事

地下の工事をするときには、先に地上から溝を掘ったりH型鋼を打ち込んだりと、地下の壁を作っておいてから穴を掘っていくことが一般的です。そうすることで、穴を掘っているときに壁が崩れることを防いでくれます。そのような地下の壁のことを、地中連続壁と呼びます。

このような地中連続壁がある場合、地中連続壁にアンカーを打ち込んだり、引金物を取り付けたりして、そこにセパレータを取り付けて、片側型枠工事を行います。この型枠は、壁の内側に設置されるので、「内型枠」と言われることもあります。

セパレータを使用しない地下外壁型枠工事

地中連続壁がない場合は、土がむき出しです。土にセパレータを固定することはできませんので、上記とは別の方法で型枠を固定する必要があります。その場合に用いられる方法が、斜め支持方式です。

鉄筋コンクリートの床にアンカーボルトなどを打ち込んで支柱受けを作ります。そこに斜めに支柱を固定して、型枠を支えます。

もし、壁が高い場合には、支柱では高すぎて強度が出しにくい場合があります。そのような場合は、トラスと言って、金属のブロックを組み合わせて一定の長さにした強固な鋼材で固定することがあります。

地下外壁型枠工事での注意点

地下外壁型枠工事では、土がむき出しになっているところであれば、その土壁を壊さないように型枠工事を行います。

近年、工事中に生き埋め事故という痛ましい事件もありましたが、そのような事故のないように、建設会社様との安全確認も重要になります。