型枠工事いろは
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セパレーターの役割

型枠工事で用いられる部品にセパレーターがあります。セパレーターの役割は、型枠の隙間を保つという役割があります。

セパレーターの役割

型枠にコンクリートを流し込むと、コンクリートの重さで型枠のせき板がたわんで変形してしまいます。せき板がたわみ過ぎると、型枠が壊れてしまって、コンクリートが流れ出てしまうという事故につながります。

型枠が壊れるのを防ぐために、支保工と呼ばれるパイプなどで構成される部材で強固に固定します。

このように、型枠はコンクリートの圧力や、支保工の支持による圧力を受けるために、変形してしまう恐れがあります。

型枠が変形してしまったら、コンクリートも変形してしまうため、仕上がりが悪くなるばかりでなく、鉄筋コンクリートの強度にも影響してきます。

そのような型枠の変形を防ぐ役割として用いられるのが「セパレーター」です。

セパレーターの取り付け

セパレーターは、両端にPコーンを取り付け、型枠の幅を決めます。Pコーンが取り付けられたセパレーターは、型枠を貫通させてネジで固定されます。

コンクリートが固まると、コンクリート内部のセパレーターはそのまま放置されます。セパレーターは金属なので錆びてしまうことが心配されますが、コンクリートはアルカリ性なので錆びることはほとんどありません。