型枠工事いろは
COLUMN

インサートとは?

インサートとは、天井に設置されるアンカーボルトを差し込むためのパーツです。コンクリート打設前にインサートを設置されます。

アンカーボルトの設置

鉄筋コンクリートの天井(スラブ)には、アンカーボルトと言って、ネジが切ってある長い棒が吊るされます。その棒に、天井の化粧板や照明、空調のダクトなどの設備が吊るされます。

このアンカーボルトを固定するために、天井のスラブには穴が設置されます。この穴は、後から穴を開けるタイプと、コンクリート打設前に設置されるタイプがあります。

コンクリート打設前に設置される穴の作り方は、インサートと言われる部材を型枠板に取り付けるだけです。

インサートの構造

インサートは、プラスチックの枠の中央に金属のメスネジが取り付けられています。そして、プラスチックにはメスネジを取り囲むように、数か所に穴が開いていて、そこに釘を差し込んで、型枠に打ち付けられるようになっています。

コンクリート打設時にインサートが取り付けられている場所は、下から見ると釘が数本出ているので、どこにインサートが取り付けられているかが判ります。

インサートの色分け

インサートの色は、いろいろなものが用意されています。インサートのプラスチックは、型枠を取り外した後でも、下から見ると、色を見分けることができます。

同じサイズのインサートでも、色分けがしてあり、赤色は設備用、黄色は電気配線用などとあらかじめ決めておき、内装を行っていくときに、各工事業者がどこにアンカーを設置するか、一目で判断できます。