型枠工事いろは
COLUMN
くし型の型枠
あばら骨のようなリブ状に型枠を重ねていった、アーチ形や曲面のコンクリートを作るための型枠です。
くし型の型枠が用いられる場所
吊り橋で、円柱や四角柱でアーチになっているコンクリートを見たことがあるでしょうか。また、美術館などでは、複雑に湾曲した壁のコンクリートがあります。このような複雑な形状で大きなコンクリートをつくるための型枠は、くし型の型枠を用います。
くし型の製作と取付
くし型とは、せき板を何枚もリブ状に重ねて厚みをつくり、曲面に削り出した型枠です。
くし型の型枠の製造は、特殊な型枠を制作する専門業者が行います。特殊な形状の型枠工事をするときには、その型枠を型枠専門業者に発注し、完成したら工事現場に送り届けてもらいます。
一枚一枚すべての板が、微妙に形状が異なるために、型枠の製作には時間がかかります。また、工事現場で型枠を取り付けるときも、各ブロックに分かれて運ばれてきた型枠は、順番を間違わないようにして取り付けていきます。
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