型枠工事いろは
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コンクリートの側圧

型枠の中にコンクリートを入れていくと、コンクリートの側面に圧力が加わります。その圧力のことを「側圧」と呼びます。

コンクリートの側圧とは

型枠工事を行い、型枠の中にコンクリートを流し込みます。型枠には、コンクリートの重量によって側面に圧力が加わります。この圧力をしっかり把握でき、型枠がどれぐらいたわむかを計算できなければ、型枠が崩壊する危険があります。

コンクリートの側圧を把握することは、設計者が行うことですが、型枠工事の職人も把握できなければ、設計者のミスを指摘することができません。

側圧の計算

側圧の計算は、壁と柱で異なります。また、壁や柱の高さはもちろんのこと、コンクリートの質によってことなりますが、意外なことにコンクリートを流し込む速度によっても異なってきます。

コンクリートを早く流し込むと、ゆっくり流し込むときと比べて、側圧が高まり、型枠が崩壊する可能性が高まります。型枠工事は、流し込むコンクリートの質や流し込む速度を計算して設計されているので、現場の工事が遅れているからと言って、コンクリートを流し込む速度を速めてはいけません。