型枠工事いろは
COLUMN
型枠工事の安全・衛生管理
型枠工事の施工計画書には、型枠工事の工事のことや管理者のことなど、さまざまな管理項目があります。その中に、安全・衛生管理の項目があります。
型枠工事の安全・衛生管理の内容には、主にに次の6つの項目があります。
1.一般共通事項
一般共通事項には、現場を運営管理する監督の選任や、工事計画書に基づいた型枠工事の管理、労働安全衛生法に基づいた安全・衛生管理、工事に必要な届け出を行うことなどが記載されます。
2.現場の管理体制
現場の管理体制には、現場組織体制や工事関係者との協力、工事現場の立地条件の把握、工事の人材配置や組織体制、使用する機材の特徴の把握などの項目があります。
3.工事現場の安全・衛生管理
工事現場の安全・衛生管理の項目では、工事全体や工程ごとの安全・衛生管理について、工事関係者を含めての安全・衛生に関する定期的な会議の開催について、突発事故の体制づくり、作業員の休憩所や更衣室、トイレなどの設置について、工事現場の整理・整頓、作業の実施者の条件、安全・衛生の教育や健康管理、誘導員の配置、正しい作業手順の周知などを記載します。
4.火災防止
火災防止の項目では、火気の使用条件について記載します。工事で使用する火気だけでなく、暖房の使用条件も含まれます。
5.巡視
安全・衛生では、施工計画書に記載し、周知徹底するだけでなく、随時巡視をして危険個所がないかを確認し、労働災害の防止に努めます。
6.事故発生時の措置
いくら気をつけていても、事故は発生するものとして考えておく方がよいでしょう。事故が発生したときの応急措置や関係者への連絡、事故の再発防止に努めます。
安全・衛生管理の項目では、他にもさまざまな項目が必要かもしれません。
安全・衛生管理は「これを記載すれば完璧」というものはありません。学びや経験でもって、より良いものに作り上げていくことも、一つのノウハウです。
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