型枠工事いろは
COLUMN

型枠工事で使用するセパレーターの種類

型枠工事で欠かせない金物の一つにセパレーターがあります。セパレーターは、小指ぐらいの太さの鉄の棒で、その両側にネジが切ってあります。コンクリートを流し込む型枠を固定するために使用します。

このセパレーターの取り付け具合で、コンクリートの厚さが決まります。設計図通りに鉄筋コンクリートを仕上げるために、1つひとつのセパレーターを長さ調整して取り付けます。

型枠工事で使用するセパレーターは、鉄筋コンクリートの仕上げや形状などによって、さまざまな種類のものが用意されています。

セパレーターの長さ

鉄筋コンクリートの厚さに応じて、セパレーターの長さもさまざまです。長さ10cm程度のものから、1mを超えるものまであります。

両側に何を取り付けるか

セパレーターの両側にネジが切ってありますが、そのネジに何を取り付けるかによって、セパレーターの種類分けがなされます。

例えば、両側にPコンを取り付けるのであれば、そのセパレーターは「B型セパレーター」と呼んでいます。また、両側に六角形のナットを取り付けるものは、「C型セパレーター」と呼んでいます。片側にPコンを、もう片側にナットを取り付けるタイプのセパレーターは「BC型セパレーター」と呼んでいます。

このような種類分けで、10種類以上のセパレーターが存在します。

セパレーターが真っ直ぐか曲がっているか

型枠工事では、平行に対面する型枠の設置だけではなく、勾配のあるコンクリートの型枠もあるため、その勾配に合わせて曲がったセパレーターが必要なこともあります。そのような曲がったセパレーターのことを「曲げ型セパレーター」と呼びます。

特に、直角のコーナーに設置するセパレーターは、「コーナー曲げセパレーター」と呼びます。

その他の種類

型枠の板は、両側にあるとは限りません。土木工事などで穴を掘り、その壁面をコンクリートで固める場合には、片側のみ板を張ることになります。そのような、片側のみに型枠を設置する場合に使用するセパレーターは、両側にネジが切ってある必要はありません。そのような片側のみにネジが切ってあるセパレーターのことを「スタットセパレーター」と呼びます。

その他にも、フックのような形をしたセパレーターや、セパレーターを製造している業者が開発した特殊なセパレーターもあります。