型枠工事いろは
COLUMN

型枠工事の目地棒とは

型枠工事で仕様する目地棒についてご紹介します。型枠工事で、コンクリートの一部に隙間を開けたいことがあります。その材料の一つに目地棒があります。目地棒は、コンクリートに小さな溝を入れるための材料です。ざまざまなサイズや材質があり、堅いものや、曲げられるものがあります。

目地棒は小さな溝を入れる材料

コンクリートが仕上がったところを見ると、コンクリートに溝や穴があることを見かけたことはございませんか?

そういった溝や穴には、型枠の内側にコンクリートが入り込まないようにするための材料を設置します。ここで、小さな溝「目地」を作りたい場合には、「目地棒」といわれる、台形をした棒を使用します。

もし、この目地棒を入れ忘れていたら、コンクリートに小さな溝を新たに作らなければなりません。そのために「溝切り」といわれる工具を使いますが、手間がかかり、騒音もひどいので、目地棒の入れ忘れには注意したいものです。

目地の目的

ここで、なぜ目地を入れるのかということですが、さまざまな用途があります。一般的には、床に入れる滑り止めの役割、タイルを貼る場所の位置決め、装飾などの用途があります。

タイルを貼る場所の位置決めでは、まっすぐな目地棒を使います。装飾では、曲線を描くことが多いので、柔らかくて曲げられる目地棒を使います。

目地棒の種類

目地棒の種類には、形状・寸法と材質があります。形状は、基本的に台形ですが、台形が二段で重なったものや三角形のものがあります。寸法には、1cm以下のものから数センチのものまであり、それ以上のものは、オーダーメイドで作ってもらうこともあります。

材質には、木製や発泡スチロール、ゴム製、アルミなどがあります。それぞれ一長一短あり、耐久性や仕上がりに違いがあります。