型枠工事いろは
COLUMN

型枠工事の施工計画書

「受注者は、工事着手前に工事目的物を完成するために必要な手順や工法等についての施工計画書を監督職員に提出しなければならない。」とされています。型枠工事も例外ではありません。型枠工事の施工計画書の台本となる土木工事共通仕様書の「施工計画書」と、型枠工事の施工計画書のいひな形についてまとめました。

施工計画書

国土交通省関東地方整備局で公開されている土木工事共通仕様書、1-1-1-4「施工計画書」には、次のように記載されています。

受注者は、工事着手前に工事目的物を完成するために必要な手順や工法等についての施工計画書を監督職員に提出しなければならない。

受注者は、施工計画書を遵守し工事の施工に当たらなければならない。

この場合、受注者は、施工計画書に以下の事項について記載しなければならない。また、監督職員がその他の項目について補足を求めた場合には、追記するものとする。ただし、受注者は維持工事等簡易な工事においては監督職員の承諾を得て記載内容の一部を省略することができる。

  1. 工事概要
  2. 計画工程表
  3. 現場組織表
  4. 指定機械
  5. 主要船舶・機械
  6. 主要資材
  7. 施工方法(主要機械、仮設備計画、工事用地等を含む)
  8. 施工管理計画
  9. 安全管理
  10. 緊急時の体制及び対応
  11. 交通管理
  12. 環境対策
  13. 現場作業環境の整備
  14. 再生資源の利用の促進と建設副産物の適正処理方法
  15. その他

国土交通省関東地方整備局「施工計画書」

基本的に、この施工計画書に基づいて、土木工事のさまざまな施工計画書が作成されています。

型枠工事の施工計画書

型枠工事の施工計画書は、型枠大工が現場の柱、梁、壁、スラブを度の様に組み立てを行うかをつずった書類になっています。

型枠工事の施工計画書は、一般社団法人日本建設業連合会のホームページよりExcelデータでダウンロードできます。「施工計画書ひな形集(改訂版)

このひな形の構成は、次のようになっており、それぞれのページの項目を、現場に合わせて変更していくことで、容易に型枠工事の施工計画書を作成することができます。

  1. 総則
    1. 適用範囲
    2. 適用図書
    3. 疑義、変更
    4. その他
  2. 工事概要
    1. 工事概要
    2. 型枠工事概要
  3. 工程表
  4. 施工管理体制
  5. 施工要領
    1. 使用材料
    2. 施工フロー
    3. 施工方法
  6. 検査
  7. 安全・衛生管理
    1. 安全・衛生管理
    2. 安全衛生管理体制
    3. 現場入場ルート
    4. 火気使用チェックシート
  8. その他
    1. チェックシート
    2. カタログ類
    3. 参考資料

このひな形は、あくまでも参考例です。現場の状況や監督職員の要望に合わせて、随時変更して使用します。