型枠工事いろは
COLUMN

面木の目的

面木とは、コンクリートの角を面取りしたりRを付けたりするために取り付けられる部材です。面木の目的は、コンクリートの角を面取りしたりRを付けたりすることにより、コンクリートが欠けることを防ぎます。

コンクリートの角は欠けやすい

コンクリートは固まるととても固くなりますが、コンクリートの角は欠けやすいことをご存じでしょうか?

コ例えば、コンクリートで階段を製作しとしましょう。人が何度も昇降するので、体重がかかる階段の角は割れやすくなります。

コそこで、階段のステップのところの角に、保護材が取り付けられています。この保護材は、階段を昇降する人が足を滑らさないようにしたり、騒音を防止したりするためだけでなく、コンクリートを衝撃から守る役割もあります。

コンクリートの面取りやR

欠けやすいコンクリート角は、最初から面取りしたりRを付けたりすることで、欠けることを防ぐことができます。Rを付けるとは、円形に面取りをすることです。

コこのような面取りやRを付けるための部材が、面木です。

面木の材質

面木は、名称から「木」と書かれていますが、木を用いることはあまりありません。木は水分を吸って変形することがあるためです。

コ木よりも手軽に製造でき、扱いやすい、発砲樹脂が用いられます。面木を使いまわす場合には、ゴム製のものを用います。

面木の設置

面木を型枠に取り付ける場合は、釘やホッチキスのようなもので止めることもあるかもしれませんが、多くの場合で両面テープを用います。

コ「両面テープなんて、すぐに取れてしまうのではないか。」と思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。コンクリートが固まるまでの間、コンクリートの角から移動しなければ良いのです。