型枠工事いろは
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ボイドスラブとは

ボイドスラブとは、床のコンクリートの中にボイド(中空)を作った床のことです。ボイドスラブのメリットとデメリットをご紹介します。

ボイドスラブとは

鉄筋コンクリート製の床の工事では、床型枠工事を行った場所の上側に鉄筋を工事します。ボイドスラブにするためには、鉄筋を組み立てるときに、鉄筋の中に発泡スチロールのボールを入れたり、頭の大きさ程度の楕円形のパイプを入れたりします。

その分だけ床の強度が低下することを防ぐために、床の厚さを厚めにします。

ボイドスラブのメリット

床の鉄筋コンクリートをボイドスラブにすると、床の振動による音が下層階に伝わりにくくなります。また、屋上をボイドスラブにすることによって、真夏の屋上の日照りによる熱が、最上階の部屋に伝わりにくくなり、エアコンの省エネにつながります。

そのため、マンションのような、上層階のスラブが直接見えている施工方法では、ボイドスラブを用いることが多いです。

ボイドスラブのデメリット

ボイドスラブのデメリットは、施工のコストが高くなることと、コンクリートの使用量が増えること、建物の高さが若干高くなることです。

ボイドを設置するためのコストだけでなく、コンクリートの使用量も増えてしまうことには、一瞬驚きです。床の厚さが厚くなるために、建物の高さが高くなり、コンクリートの使用量が増えてしまいます。

幹線道路に面したマンションでは、高さ制限があるために、ボイドスラブを導入することによって、建物の回数が減らされる恐れもあります。