型枠工事いろは
COLUMN

基礎型枠工事

基礎型枠とは、「縁の下の力持ち」とも言える基礎工事です。人の目に付かない場所なので、表面の仕上がりを重視するよりは、重量物に耐えられるように所定の寸法が確保されているかといった品質が重要になります。

基礎型枠工事に要求されること

基礎型枠工事に要求されることは、見た目よりもコンクリートの品質です。コンクリートの品質には、次のようなことがあります。

  1. 予定の寸法が確保されているか
  2. 打ち込んだコンクリートが完全に充填されているか
  3. 鉄筋のかぶり厚さは充分か

鉄筋のかぶり厚さとは、鉄筋がコンクリートの中にどれぐらい入っているかの幅のことです。この幅が充分に取られていないと、コンクリートにヒビが入ったりしたときに、中の鉄筋が錆びてしまうことがあり、鉄筋コンクリートの強度が低下する恐れが出てきます。

基礎型枠工事の方法

基礎型枠を設置する箇所の土に、捨コンクリートを打ちます。土の上に型枠を設置すると、型枠が土にめり込んで、寸法に狂いが出てしまう可能性があるためです。捨コンクリートの上に墨出しをして、その上側に型枠を設置していきます。一般的には一般型枠工法が適用されます。

梁床と言って、床の下側に梁が出ているものを基礎工事で設置する場合には、梁床の型枠や支柱といった支保工をそのまま埋めてしまうこともあります。