型枠工事いろは
COLUMN
型枠の剥離剤とは
剥離剤とは、せき板とコンクリートの付着力を低下させて、脱型時に型枠の損傷を抑えながら、せき板を外すことができる薬剤のことです
剥離剤とは
型枠工事では、せき板を設置して型枠をつくります。その中にコンクリートを流し込みます。コンクリートが固まったら、せき板を外して完成です。このときに、コンクリートとせき板がはがれやすくするための薬剤があります。その薬剤のことを、剥離剤と言います。
剥離剤を用いると、せき板とコンクリートの付着力を低下させて、脱型時に型枠の損傷を抑えながら、せき板を外すことができます。また、せき板には、コンクリートの残骸が残りにくいので、せき板の洗浄が容易になります。
剥離剤の種類
剥離剤には、材質による種類分けとして、主に油性系、ワックス系、樹脂系の3種類があります。油性系には、水溶性のものとして水で希釈して使用するものや、水に溶けないで原液のまま使用するものがあります。
剥離剤の材質を選ぶときのポイントは、せき板の材質によります。せき板が鋼製のものであれば、油性系の原液を使用するタイプが主に用いられるようです。
剥離剤の種類には、環境にやさしいタイプのものや、生分解を売りにしているタイプのものもあります。
剥離剤に求められること
剥離剤は、コンクリートの品質に有害な影響を与えるようなものは使用できません。また、雨水などで剥離剤が環境中に流れ出ることがあるため、環境負荷が低いことも大切です。
コンクリートに与える悪影響としては、変色したり、硬化に時間がかかったり、表面に気泡ができたりといったことが挙げられます。そのため、当社では仕上がり重視のため、剥離剤はほぼ用いていません。
剥離剤を選ぶときは、実績が豊富で、品質が保証されたものを用いると良いと思います。
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