型枠工事いろは
COLUMN
木製のせき板
木製のせき板は、軽量で加工性が良く、吸水性や保湿性もあり、しかも材料費が安価です。古くから使用されてきました。今では合板に置き換わりました。型枠用合板の材料は、海外からの輸入材がほとんどで、用いられる種類も多いです。
適性のある材木
せき板に用いることができる材木の種類には、さまざまありますが、材木が持つ化学的性質により、すべての材木をせき板に用いることはできません。コンクリートはアルカリ性なので、耐アルカリ性に劣る樹種が用いられた合板だと、コンクリートに赤色や黄色の色素が付着してしまったり、合板の表面がむしれてきたりすることがあります。
もし、樹種の判らない合板があったとしたら、表面にセメントを塗って、2~3日後に剥がし、その表面の状態を確認することで、せき板として用いても良いかを調べることができます。
また、合板に用いる樹種によって、合板の強度が異なります。そこで、規格によって、合板の曲げヤング係数の許容値が決められています。曲げヤング係数とは、合板に加えられた圧力でどれぐらい曲がってしまうかの係数で、数値が大きい方が強度があります。もちろん、その許容値以上の強度が出せる合板を用いる必要があります。
ホルムアルデヒド放散量の適合基準
合板には接着剤が用いられています。接着剤は、ホルムアルデヒドなどの化学物質が含まれ、人によってはアレルギー反応を引き起こすことが知られています。合板も、人に悪影響を及ぼさないようにするために、ホルムアルデヒドの悲惨量の基準が設けられています。
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