型枠工事いろは
COLUMN

型枠工事の検査

型枠工事では、材料の品質、組立、コンクリートの打ち込み、型枠外し、コンクリートの仕上がりなどで検査を行います。組立時の検査は、コンクリートの躯体の寸法にも影響するため、とても大切な検査の一つです。

型枠工事の検査

型枠工事の仕上がり具合で、コンクリートの躯体の寸法が決まります。そのため、型枠工事をして、コンクリートを打ち込む前に、型枠の寸法を測定して、図面通りにコンクリート躯体が仕上がりそうかを検査します。

もし、寸法が標準値を超えていたら、型枠工事のやり直しになります。そうなると工期やコストに影響しかねません。そこで、型枠の組立の途中や組立直後に検査を実施して、型枠の部材の位置を調整いていきます。

寸法の許容値

検査では部材の位置と型枠の寸法精度を検査します。この寸法精度の検査では、標準値が設けられているので、その値の範囲内に寸法が入るのかどうかを確認します。

コンクリート部材の位置や断面寸法の許容差は、JASS5に定められています。型枠の位置の許容差は±20mm、柱や梁・壁の断面寸法や床スラブ・屋根スラブの厚さは-5mm~+20mm、基礎の断面寸法は-10mm~+50mmとなっています。