型枠工事いろは
COLUMN
せき板の転用
型枠工事では、せき板は何度も使い回しされ、材料費の削減を行っています。せき板には種類があり、木製のものよりも金属製のものの方が、使いまわしがしやすく扱いが容易ですが、加工が難しくコストが高くなります。
型枠工事の経済性
型枠工事を経済的に行うためには、なるべく工期が短くなるように工程を組む必要があることはもちろんのこと、せき板をなるべく多く使いまわすことでも経済性を高めることができます。
せき板を1回使っただけで捨ててしまうよりは、せき板を2回や3回使用すると、その分だけ、せき板の材料費が1/2、1/3と軽減することができます。
せき板の使い分け
せき板には木製のものと金属製のものがあります。木製のものは加工がしやすいものの、強度が低いため、金属製よりも使いまわしができる回数が少なくなります。
せき板は、何度も使いまわすことができるようにサイズが標準化されています。各階の高さが異なるような建物であれば、標準化されていない型枠を用いることになったら、型枠工事の費用も高くなってしまいます。
型枠の使いまわし
柱や内装、梁、床では、各所で寸法が異なるため、標準化されたせき板を用いることができません。同じ寸法の柱の型枠を別の階でも設置する場合は、せき板を解体せずに、柱の形をとどめたまま上層階に持って上がることもあります。
このような工法を行う場合には、工程の立案や管理がしっかり行われることは言うまでもありません。
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