型枠工事いろは
COLUMN

型枠のパンクとは

型枠のパンクとは、型枠の設置が終わりコンクリートを流し込んでいるときに、型枠の強度が足りずに、型枠が壊れてしまうことです。

鉄筋コンクリートの壁や柱、スラブを作るために、型枠で外壁を作り、その中にコンクリートを流し込みます。そのコンクリートが固まると、自重をささえてくれますが、それまでは型枠がコンクリートを支えます。

型枠のパンクとは、型枠の設置が終わりコンクリートを流し込んでいるときに、型枠の強度が足りずに、型枠が壊れてしまうことです。

型枠がパンクして、コンクリートが流れ出てしまうと、その事故によって最悪の場合、死傷者が出る恐れがあります。

流れ出てしまったコンクリートは、固まってしまう前に、すぐさま撤去する必要があります。そして、パンクした部分の補修を行い、型枠の強度を高める施工を行います。

型枠がパンクする理由としてよくあることが、経験不足での過信です。計算上では強度が充分だと思われていても、経験上、もっと補強すべきこともあります。

聞いた話ですが、若い設計担当者が、型枠の補強について、計算で出していたものがあったのですが、熟練の型枠工の職人が強度不足を指摘しました。ところが、設計者はムリを押し通して、そのままコンクリートを流し込んでしまい、コンクリートを流し込む速度が速すぎたのか、型枠がパンクしてしまったそうです。