型枠工事いろは
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コンクリートの性能評価

コンクリートには目標となる性能があります。コンクリートの材質や施工方法にもよりますが、型枠がコンクリートの性能に影響を及ぼすこともあります。コンクリートの性能を高めるためにも、型枠を正しく美しく施工してくれる業者が求められます。

型枠部材の位置・断面寸法

型枠部材の位置や断面寸法には、JASS5に記載された許容差の標準値があり、その範囲内に収まるような工法を選び、またそのような材料を選ぶ必要があります。鉄筋コンクリートが充分な強度を得られるようにするための型枠の設計が求められます。

コンクリートの仕上がり状態

コンクリートが仕上がったときに、コンクリートの表面が平たんでなければいけません。しかし、型枠はベニヤ板で作られるため、若干のはらみが出ることがあります。その範囲にも許容値があります。型枠は、コンクリートの表面が平滑で、目違いや凹凸が決められた範囲内になるようになど、さまざまな仕上がり状態の項目があり、コンクリートの性能評価の一つです。

ひび割れ

コンクリートは早く固まった方が良いのですが、コンクリートは急激な乾燥によって、ひび割れが発生することもあります。型枠が、コンクリートを適度な速度で硬化させられるような状態にしなければいけません。

構造体コンクリート強度

構造体コンクリート強度には、設計基準強度と耐久設計基準強度があります。このどちらの強度も満たす必要があります。先ほどのひび割れや断面寸法などが、構造体コンクリートの強度に大きく影響します。

耐久性

建物は長く使用されるため、構造体コンクリート強度は長く保たれる必要があります。建物に設定された寿命までに、コンクリートに重大な劣化が生じないようにしなければいけません。