型枠工事いろは
COLUMN

型枠工事の作業内容

型枠工事の作業内容には、主にせき板やセパレータの加工、型枠の組立て、型枠の取り外し、型枠の資材揚重の4種類の作業があります。

せき板やセパレータの加工作業

大きな壁面では、せき板をそのままの状態で使用しますが、壁面の端や柱、階段などの細かな箇所に用いるせき板は、切断して使用します。

また、コンクリートを流し込む隙間を作るために、セパレータ(通称セパ)と言われる金具を用います。セパレータは、型枠の幅に合わせて切断して用いることがあります。セパレータを切断する専用の治具もあります。

型枠の組立て作業

型枠を現場に設置する作業です。型枠の中に流体のコンクリートが流し込まれますが、その重量を充分に支えられるようにするために、金具で強固に固定します。金具で固定されたら、型枠が基準通りに設置されているかの点検を行います。

型枠の取り外し作業

型枠の中に流し込まれたコンクリートが固まり、一定の強度が出たら、型枠を取り外します。コンクリートが固まったかどうかは、コンクリートが乾くまでの決められた時間があるので、その時間を経過したら取り外します。

型枠の取り外し作業は、サポートを緩めて取り外していきますが、そのときに型枠が落ちて作業員が怪我をしないように注意して行います。

取り外された型枠は、再利用するものもあるため、決められた場所に保管するようにします。

型枠資材の揚重・運搬作業

資材の揚重作業とは、トラックで運び込まれた型枠材料を、クレーンで荷下ろししたり、建物の最上階まで釣り上げて搬送する作業のことです。重たい材料は、ムリせずに運ぶように心がけることが、怪我を防止することにつながります。

型枠の資材は大きなものが多いので、資材を運ぶときは、構造物や他の資材、人を傷つけないように注意しながら運搬します。

コンクリートが固まって型枠の資材を持ち帰るときも同様です。